Yoshihiro Yuki Official Blog

等身大の飾らない言葉で日常のありふれた出来事を歌っています

最近思い出したこと

そうだ。自分でも忘れていたことだが、ぼくは当初、歌が下手クソでピッチも悪くて(今でもその傾向はあるが)、それではいっそのこと音程が関係ないラップを、自分の曲に乗せてしまえと思うようになったのが、そもそものはじまりだった。安易な考えだ。レコード会社にデモテープを送ると、何人かのA&R担当者から電話をもらった(その頃は、適当にデモテープを送るだけで電話をしてきてもらえるいい時代だった)が、こういうのは今の日本の市場では売れない、というのが大方の一致した意見だった。やがてメジャーの土俵で楽曲を提供するようになったぼくは、サビがはっきりしたわかりやすい曲ばかりを書くようになり、徐々に歌唱力も備わったせいか、いつの間にかラップをやらなくなってしまった。


久しぶりに自分の曲でラップをするにあたり、いくつかの作品を参考にさせていただいた。時代は変わったと、つくづく思う。あえて前向きにとらえるなら、音楽が売れなくても平気な時代。だったら好きにやるよ、というハスに構えた姿勢が、むしろ説得力を持つ時代。ラップという歌唱方法に未だに偏見がある、実はいまひとつよさがわからないという世代の人たちがいる。音楽は頭で考えるものではない。いくら考えても、音楽は理解できない。そこに鳴っている音、音楽はそれ以上でもそれ以下でもない。こんな話をしたところで、わかってもらえないとは思うが。そして、ぼくの音楽を”理解”することもないと思うわけだが。

■結城義広 “GRUNGE SOUL”■

“グランジ・ソウル”収録曲
“death feeling in the sky” MV

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