コーネリアス - Ripple Waves
コーネリアスの最新作?2018年リリースの”Ripple Waves”を聞いた。僕はおそらくリリース当時に、一度これを聞いていたと思う。しかし、あまり印象には残っていなかった。今回の小山田圭吾氏の騒動で初めてコーネリアスを聞いたという人もいるだろう。このアルバムを聞いたという人たちのウェブ上の反応はというと、彼の過去の行いは許せないとしつつも、音楽的な才能については肯定的なものが多いように感じた。僕は印象に残らなかったと言ったが、彼のこの20年ほどの間のリリース音源を聞いていれば、とりたててこの作品が優れているとは思わないのが普通だと思う。おそらく彼は最近の新しい音楽をあまり聞いていないのではないかと思う。そしてこの20年の間には彼が作るような音楽を、もっと上手く、洗練されたやり方で表現するアーティストたちが現れた。そんな中オリンピックのセレモニーの音楽担当を引き受ける。らしいと言えばらしいのかもしれないが、本当に尖っているやつは最初からそんなものは引き受けないのではないかと思う。世間から叩かれようが、それこそ不法行為で訴えられて有罪になろうが、ヤバい音楽を芸術作品を作りつづける。ここまで世間の目がうるさいと、大手レーベルや企業スポンサーからは完全に独立したところに自分のビジネススキームを構築することが、アーティストに課せられた第一の関門なのではないかと考えるようになってくる。
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