アイデンティティ クライシス
同じタイトルのブログを、以前にも書いた記憶がある。デジャヴではないと思う。
ぼくは歌が上手く歌えないし、ギターが上手いわけでもない。これは謙遜ではない。さすがに長くやっているし、プロデューサーとしてやっていた時期もあるので、それぐらいのことはいくらなんでもわかる。
でも、ぼくはそれを改めようとしない。練習しないわけではないけれど、上手くなろうとはしない。要は、上手くなる必要がないと思っている。
プロとして音楽をやっていこうと思ったとき、ぼくは考えた。歌もギターも才能がないぼくは、一体どうしたものかと。
お手本にしたのは、ユーリズミックスのデイヴスチュアートだった。つまり、上手くなくてもカッコいい人になろう、と。その頃から、ライブはやらなくていいやと思っていた。作品のプロモーション等のために、最低限のことはやるけれど、それ以上のことはやらないで済む方向で、と...
ニューアルバム"GRUNGE SOUL"は、その頃のぼくの発想に極めて近い想いの中で制作された。音源、つまりレコーディングありき、ライブのことはあとで考えよう、みたいな発想。
結果、非常にしっくりきている。ライブのことを考えると、多少頭は痛いものの、出来上がった作品について、満足というのとは違うけれど、なんかこう、自分の等身大的な...
ライブで上手く演奏できなくても、歌が上手く歌えなくても、ぜんぜんOKと胸を張って言えるこのかんじ。まあ、今じゃライブも昔よりは上手くやれるようになったけれど...
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