地元酒蔵の日本酒を持って...
先週の土曜日は、イベントの後援をしていただいた、練馬 練月舘の中平さんに、年末のご挨拶。練月舘は、来年3月オープン予定の文庫&イベントスペースです。
中平さんとは、かれこれ5年ほどのお付き合いになります。懐が深く、人を呼び込むことに長けた方です。周囲には業種・人種を超えたさまざまな人が集まります。ぼくは最近、そのことの意味が少しづつわかってきました。
知り合ってまだ一年くらいの頃、中平さんがちょっとしたトラブルに巻き込まれたとき、ぼくは脇が甘いというような意味の苦言を申し上げたことがあります。そのとき中平さんは、まあいいさとぼくに言っていましたが、その脇の甘さを正す気配はありませんでした。
結局その後も、彼の周りでは似たようなトラブルが頻発するのですが、あるときぼくは、そのことがある一定の広告効果をもたらしていることに気付きました。そうすることによって人を呼び込み、新しいビジネスの案件を舞い込ませていたのです。
それはまさに、からだを張って名前を売ることで、少なからずぼくに影響を与えました。
アルバム"GRUNGE SOUL"で、ぼくが採用した表現手法のベーシックは、まさにそれを応用したものです。つまり、あえて人が嫌悪感を覚えること、敵意を感じることを前面に押し出す。そして、まずはアーティストの存在を印象づける。もちろん、それで好意を持ってもらえれば、それに越したことはないけれど、嫌悪感や敵意を持たせることも、表現に対する反応という点では意味があります。少なくともなんとも思われない、良くもなく悪くもないと思われるよりは、はるかにいいわけです。
これはいってみれば喧嘩を売っていることと同じです。リスクをともなうやりかたでもあります。誰かにこのやりかたを勧めるものではないけれど、知名度が低く予算も確保できないアーティスト(にかぎらず、どんな業種でも)ができる、有効な宣伝方法のひとつだと思います。
表現される作品の内容や、アーティストのキャラクターにもよりますが、ぼくにはこのやりかたが、とてもしっくりきました。というか、中平さんの影響でぼくが自分の扉(のようなもの)を開いたのかもしれません。
0コメント