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ステロタイプな音楽スタイル

子供のころから一人でいることが多かったぼくは、毎日が退屈でしょうがなかった。しかし、寂しいと思ったことはなかった。そして、人と違うことをあえて好む傾向にあった。それは今も変わらない。


ステロタイプ的な音楽はもうやめよう。ぼくは、自然とそこに行き着いた。ここ数年、いろいろ試してきた末の、それが結論だった。

CDショップの棚に商品を並べてもらう場合(ウェブショップでもそうだが)、その音楽をなんらかのカテゴリーに分類する必要がある。いわゆる、ジャンルというやつだ。


現状、アルバム"グランジ・ソウル"については、Jインディーズ、あるいはJソウル、JR&Bといった分け方をされている。


しかし、アルバムを聞いていただいた方ならわかると思うが、"グランジ・ソウル"の音楽は、それらのジャンルの他の音楽とは、あきらかに趣きがちがう。要するに、カテゴライズしずらい音楽なのだ。


実際、この点がネックになって、ショップのバイヤーと話をしていても、うまく展開してゆく方法がみつからない。


ぼくはあえて、みんながやらないところをやろうとして作品を作ったわけだから、それは覚悟のうえだったというわけだが。

どんなジャンルにも、ステロタイプ化された音楽スタイルというものが存在する。インディーズというと誰もがイメージする音楽スタイル、ストリートライブというと誰もがイメージする音楽スタイル。本人たちがそれを意識するとしないとにかかわらず、それは存在する。


マーケティングを主に考えた場合、音楽をそのステロタイプに寄せることは、ある段階においてはとても有効で、成功する可能性を高める。


しかし、結果として、ぼくはその選択肢を採用しなかった。


かつて、アメリカでカップヌードルを売り出した際、当初芳しくなかった売り上げが、陳列棚の場所を移動することにより、好転したという話を聞いたことがある。他の食品と一緒に並べるのではなく、スープの棚に並べたというのだ。


どこにヒットするのか。誰にヒットするのか。まだまだ、試行錯誤はつづく。



■結城義広 “GRUNGE SOUL”■

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“グランジ・ソウル”収録曲

“death feeling in the sky” MV


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