大阪日記
プロボクサー
斉藤幸伸丸の
試合で
大阪に行った
大阪出身
奈良在住の
山本真弓に
不慣れな
街の
ガイドを
依頼した
食べたかった
たこ焼きと
お好み焼きに
ありついた
山本真弓と
夕方の
御堂筋を
歩いた
いろいろなことを
話した
これからの計画とか
運命とか
幸伸丸からもらった
エネルギーとか
そんなことに
ついて...
実は
数日前から
耳の調子が
悪くて
薬を
飲んでいた
耳が
つまった
かんじになる
あの
症状だ
でも
帰りの
新幹線の
中で
それが
すっかり
治って
いることに
気付いた
ひょっとして
ぼくは
大阪に
なにかを
置いてきて
しまったのでは
ないだろうかと
ふと思った
あわただしく
めぐる
スケジュールの
中で
いろいろな
ことが
ありすぎて
昨日の
出来事なのに
とても
昔の
出来事のように
かんじる
さみしいような
懐かしいような
不思議な
あの気分を
ぼくは
大阪で
久しぶりに
思い出して
そして
そのまま
置いてきて
しまったのかも
しれない
いつもの
ぼくが
住む街
東京の
冬の空
大阪の空と
くらべて
カラッと
乾いている
この空の下
ぼくは
淡い
喪失感を
感じている
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