Yoshihiro Yuki Official Blog

等身大の飾らない言葉で日常のありふれた出来事を歌っています

2018 ツアー日記

ぼくの演奏を聞いてくれたみなさん、いろいろとサポートしてくれた仲間たち、そして共演者のみなさんとそれぞれのお店のスタッフの方々に、感謝の気持ちでいっぱいです。よいツアーとなりました。

7/30(mon)晴れ

東京発の新幹線"のぞみ"で名古屋へ向かう。15:00過ぎ、名古屋着。地下鉄桜通線で、ホテルのある久屋大通へ。ホテルにチェックインし、二泊分の宿泊代を支払う。このあと、ぼくは少し慌てることになる。

ホテルに荷物を置いて、コンビニのATMで現金を下ろそうとするが、キャッシュカード取り扱い不能の表示。他の銀行のATMでも試すが、同じ結果。このとき、ぼくの所持金は2500円。口座を開設した銀行に問い合わせ、翌日キャッシュカードは復活するのだが、旅先で現金がないという、ひどく心細い状況からこのツアーははじまった。ホテルでシャワーを浴び、ライブ会場へ。会場は地下鉄東山線新栄町にある、daytrive&trim。ソーシャルビルの最上階にある、クラブイベント向けのお店だ。ぼくは3組中の最後に演奏。多分、東京でやるライブより、いい演奏ができたと思う。路上で不特定多数を相手にやるときと同じ感覚。会場には、"グランジ・ソウル"のアートワークを手掛けていただいた、名古屋在住のタナカジュリアンさんが駆けつけてくれた。昨年秋のジャケット撮影や、1年前の準備のあれやこれやが演奏中にオーバーラップして、とても感慨深い気持ちになった。

途中MCで所持金が2500円しかないことを喋ると、それを聞いた対バンのホー六さんがコロナビールを奢ってくれた。心が温まる人だ。ありがとうございます。名古屋で演奏出来てよかったと思う。


7/31(tue)晴れ

この日はライブなし。まずはキャッシュカードを復活させるため、名古屋駅前の三井住友銀行へ。その後、汗でグタグタになった服や下着をコインランドリーで洗濯する。繁華街から離れたエリアにあるコインランドリーは、なんだかとても切ない。

名古屋駅から10分ほどのところなのに、まるで国籍のわからない町のようだ。洗濯を終えると、栄まで歩く。楽器店でピックを買うと、ちょうど昼だったので、なにを食べようかと思案する。daytrive の店長は、名古屋グルメとしてタイラーメンを勧めていたが、検索すると鯛ラーメンが出てくる。??。どっちの"タイ"?わからないので(タイラーメンではなく"台湾ラーメン"の聞き間違いと後日判明)、ひつまぶしの店を探すが、途中て味噌カツを発見。ふらりと入る。しかし、食べて失敗だと気付く。子供の頃を思い出すというか、昭和の頃を思い出すというか。店が良くなかったのかもしれないが、今の時代にこれはないとぼくは思う。

ホテルに戻りシャワーを浴び、1時間ほど休憩したあと、8月4日の宿を押さえる。この日の宿を押さえていなかったのは、深夜バスで東京に戻るか、大阪で一泊するか迷っていたからだ。結局大阪に泊まることにした。その後、名古屋にあるレコードショップに連絡を入れ、アルバムの資料を届けに行く。帰りがけに、適当なところで路上ライブをやろうとギターをかついでいたのだが、休憩に入った喫茶店で小倉トーストを食べたら気持ち悪くなってしまい、そのままホテルに戻ってきた。晩ご飯は食べられそうにない。弦を張り替えるべきか悩む。1ヶ月以上、張りっぱなしなのだ。


8/1(wed)晴れ

結局、弦は昨晩張り替えた。ホテルをチェックアウトし、新幹線で京都へ。

予想気温38℃。未体験の気温。京都では、友達の山元さんのお宅にお世話になる。京都駅まで車で迎えに来てもらい、まずは地元のうどん屋へ。薄味のきつねうどん。京都らしい味付けだ。山元さんの自宅に荷物を置かせてもらい、ライブ会場入り。この日の会場は、祇園にあるsilver wings。ステージにグラントピアノがあるライブハウスだ。地元のミュージシャンたちと対バン。

東京のライブハウスで、SSWの人たちと対バンで出演するとき、どうしてもぼくの音楽は浮いてしまうことが多い。では、東京以外の地方ではどうか。そんな想いもあって今回のツアーに出たわけだが、多分音楽は東京も地方も同じなのだろう。インターネットと新幹線のおかげで、日本はよほどの田舎でない限り、どこも同じになってしまった。コンビニがあり、ドラックストアがあり、店の店員はみんな標準語を話す。音楽も然り。昨日買ったばかりのピックを、早くも失くしてしまう(このツアーでは、このあともやたらとピックをなくすのだが)。どこかに落としてきたのだろう。また買わなくては...。ライブのあとは、山元さんと地元のお好み焼き屋で、飲みながら話す。ブルースやR&Bに造詣の深い山元さん。音楽談義に花を咲かせたのは、とても久しぶりだという。

8/2(thu)晴れ

午前中、山元さんは仕事でお出かけ。ぼくは一人部屋で留守番。昨夜の演奏のチェックなどする。このツアー中に修正すべき点がいくつかある。山元さんが戻ると昼食を取り、大阪まで車で送ってもらう。梅田のホテルにチェックインすると、ぼくは市内のレコードショップに連絡を入れ、担当者に資料を届けに行く。

勝手がわからない町。名古屋や京都と違って、圧倒的に人が多い。移動に時間がかかる。グーグルマップがちゃんと動かない。地下街の案内表示がわかりづらい。イライラする。帰りがけ、ホテルの近くにあるボサノヴァの流れる串カツ屋で一人飲み。暑い中歩き回ったのでビールが美味い。


8/3(fri)晴れ

このツアーは好天に恵まれている。朝起きると、ぼくはホテルのコインランドリーでシャツとパンツと下着を洗濯し、近場で朝食を済ませる。午前中は、昨日まわれなかったレコードショップに資料を届けに行き、昼食でもう一度串カツを食べる。ホテルに戻りシャワーを浴びると、ライブ会場のある西九条へ向かう。駅まで歩いていこうとするが、暑くてかったるくなり、たまたま通りかかった目の前にタクシーがいたので、急遽タクシーで現地まで行くことにする。ぼくは根性がないのだ。西九条にあるbrand newは、昔ながらの本格的なライブハウスだ。このクラスの大きさのハコでやるのは久しぶりだ。

JR大阪環状線のガード下にありるため、電車が通るたびにガタガタと揺れる。本番の調子は徐々に上がってきている。ステージと客席の間にバリケードがあり、演者と客を分断する構造になっている。正直、ぼくはこういうハコの方がやりやすい。余計なことか気にならず、演奏に集中できるからだ。演奏が終わると、対バンのcoronaQさんが楽屋に入ってきて、率直な感想を述べてくれた。

届くべき人に届いていることを実感する。これでいいのだと思う。ライブ後は、再度見に来てくれた山元さんと、その友達のどるちぇびーたさんと3人で、心斎橋の焼き鳥屋で飲みながら語り合う。まったりとした時間を過ごす。ぼくら3人は、心斎橋の街に妙に馴染んでいたと思う。

ホテルに戻るとさすがに疲れていたのだろう、すぐに眠ってしまった。


8/4(sat)晴れ

ツアー最終日。この日の会場、尼崎のblantonは、駅からバス便。終了時間が遅く、しかもこの日は各地で花火大会。そして、この日の宿は堺市だった。電車で帰れるか不安になり、レンタカーを借りることにした。

大阪市内をドライブ。悪くない思いつきだ。先に堺の宿でチェックインを済ませ、そこから尼崎へ向かう。大阪は特に理由のない渋滞、いわゆる自然渋滞が多い気がする。ナビに誘導され、尼崎まで約1時間ほど運転したと思う。blantonはわりと小さなお店で、ライブハウスというよりライブバーといった風情だ。床が木材で出来ているせいか、音が暖かい。共演者はそこそこのキャリアの持ち主ばかりで、見る側としてはかなり見応えのあるイベントだったのではないかと思う。

ぼくはこのツアー中一番いい演奏をしたと思う。ライブが終わると、尼崎から堺まで車を走らせる。花火大会の影響なのか、夜だというのに道路が混んでいる。ツアー最後の夜は、カプセルホテルのある温泉施設に泊まる。最後くらい、温泉に入りたいと思い探したのだが、なかなかいい温泉だった。


翌日、ぼくは梅田にレンタカーを戻すと地下鉄に乗り、新大阪から新幹線で東京に帰ってきた。いろいろと思うところのある、ツアーだった。




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