政治戦略とボヘミアンラプソディ
トランプ政権誕生の影に、SNSを上手く活用した選挙戦略があったという見方がある。主にfacebookの投稿や広告で、有権者を煽ったというのだ。
SNS、とくにfacebooは、人々の嫉妬心や承認欲求を、必要以上にかりたてることが明らかにされている。その狭い枠の中で起こっていることが、世界のすべてであるかのような錯覚をまねき、人々はあらぬ方向に舵を切るのだ。
それを上手く利用したのが、ドナルドトランプというわけだ。
ぼくは映画『ボヘミアンラプソディ』を、facebookの広告で知った。去年のことだったと思う。
その後、バージョンを変えた広告を、頻繁に目にするようになった。よく出来た広告で、ぼくは胸が弾み、したたかに期待しはじめた。
しかし、よくある話だか、この手の音楽映画は、裏切られることが多い。たがらぼくは、ワクワク感を抑えつつ、冷静にこの映画を鑑賞した。
映画としては、酷い部類といえるだろう。
フレディがブライアンとロジャーの前で、アカペラで歌うシーンあたりから、これはダメかもしれないと思いはじめた。
多分、監督は音楽をあまりわかっていないのだ。クイーンについてもだ。
非常に表面的な描写が多く、ぼくは興ざめした。レコーディングのシーンにしても、乱行パーティのシーンにしても、もっと衝撃的で、突っ込んだ描写があってしかるべきだろう。
まるでウィキペディアや、まとめサイトで情報を収集しているユーチューバーの動画のような薄さで、観ていて恥ずかしい気分にさえなった。
とくに最後のライブのシーンは酷かった。あのシーンはない方がいい。フレディがステージに向かって、駆け上がっていくところで映画を終わらせるべきだろう。
実際のライブエイドの映像を、監督はおそらく参考にしているはずだか、現存する映像資料より、明らかに劣る映像を、なぜ採用するのだろう。
ところでぼくは、この映画の広告をfacebookでしか見かけなかった。街中の広告や、ましてやTVでこの映画の広告を見た記憶がない。はたして、それほどまでに話題の映画だぅたのだろうか。
多くの人が”よかった”という主旨の感想を、ある一定の枠の中だけで述べているような気がする。
ある一定の枠の中。
カルト教団における、信者の洗脳手法と同じ状況ではないか。
それはそうと、クイーンの音楽が素晴らしいことにかわりはない。この映画がどうであれ、SNSがどうであれ、それはそれでまったく関係のない話だ。
この映画が酷かったとしても、バンドにはなんの責任もない。
■結城義広 “GRUNGE SOUL”■
"幸せに興味はない。自由になれる瞬間があればそれでいい " プリンス、ディアンジェロのDNAを持つ日本人SSW、結城義広。独自の感性で、ソウルミュージックをオルタナティブ解釈。そのサウンドイメージは、まさに"グランジ・ソウル"。パンク~グランジの精神を継承する過激な歌詞で、レアグルーブのうねりを乗りこなす。書き下ろし40曲の中から厳選された全10曲。王道の真逆を行く、ソウルミュージックの新概念。
“グランジ・ソウル”収録曲
“death feeling in the sky” MV
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