TrapBeatとリリースされない音楽の自由
リリースを目前に、いろいろと思うところがある。
今回出すEPは、配信と限定パッケージという形式でのリリースとなるが、次回からはもっとやり方を変えようと思う。
ごく一部のメジャーを除き、リリース自体にはさほど意味がないように感じている。
たとえば現状であれば、曲が出来次第、まずはインスタグラムに60秒程度のクリップとしてシェアする。
反応がよかったものや、自分のコアになるものについては、多少手直しするなどして数曲まとめて配信でリリースする。
さらに曲がたまった段階で、バージョンを変えるなり、当然マスタリングもやり直すなどして、パッケージでリリースする。
...とか。
時代の変化は著しく、制作期間が長くなれば、その間に音楽のシーンやトレンド、プラットフォームは変わってしまうかもしれない。
曲は出来たらすぐにシェアする。あとで聞いて、そのときすでに古いと感じればリリースしなければいい。
それくらいの身軽さ。それが音楽の自由な発展に繋がるのではないかと思いはじめている。
これを読んでいる方がご存知かどうかわからないが、TrapBeatと呼ばれるリズムが、もはや無視できない存在となっている。
USAビルボードチャートを聞いていただければ、それがどういうものかすぐにわかると思うが、ハイハットの刻みがやたらと主張していて、スネアはほとんど鳴っておらず、音程が聞き取れないくらい低い周波数のベースが鳴っているのが特徴だ。
当初これはヒップホップミュージックにおける、一過性の流行だろうと思っていたが、もはや普通のポップスでさえこのスタイルに侵食されている。
ハイハットが8分音符をきざみ、スネアが2拍目と4拍目で鳴っている古風な音楽は、今のチャート上位ではほとんど聞くことができない。
12月にリリースするEP”NEW WAVE”では、ぼくはどうしてもこの手法とは距離を置きたかった。
あるいはぼくは、リリースと銘打つことによって保守的になり、守るべきものがあるような気になっていたのかもしれない。
しかし守るべきものなどないのだ。たとえなにかが壊れてしまったとしても、一向にかまわない。自分の音楽のスタイルも、そういう新しい手法も、既存のプラットフォームも。
それが音楽が自由の象徴たる所以なのだから。
12月リリースのEP”NEW WAVE”
期間限定公開トレイラー
RELEASE
■B.B.Q. with SOUND CREATORS vol.2■
■結城義広 “GRUNGE SOUL”■
"幸せに興味はない。自由になれる瞬間があればそれでいい " プリンス、ディアンジェロのDNAを持つ日本人SSW、結城義広。独自の感性で、ソウルミュージックをオルタナティブ解釈。そのサウンドイメージは、まさに"グランジ・ソウル"。パンク~グランジの精神を継承する過激な歌詞で、レアグルーブのうねりを乗りこなす。書き下ろし40曲の中から厳選された全10曲。王道の真逆を行く、ソウルミュージックの新概念。
“グランジ・ソウル”収録曲
“death feeling in the sky” MV
グランジソウルTシャツ
#trap
#trapbeat
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